開会式前日のガイド
築城400年祭まで後何日という看板が取れ、3月21日いよいよ250日間の大きな祭りがスタートいたしました。開会式当日の様子は、テレビなどのマスコミ報道でご存知の通り、天気もよく盛大で華やかでした。
この開会式には徳川18代宗家をはじめ四天王家(酒井・本多・榊原・井伊)の現当主、国宝4城(姫路・犬山・松本・彦根)の関係者、親善都市(高松・水戸・佐野)関係者もご来場でしたが、特に徳川宗家と四天王家が一堂に集まるのは、幕府崩壊後初めてとのことで大変注目されました。
実は開会式の前日、私は徳川宗家と四天王の方々をボランティアガイドとして彦根城にご案内させていただきました。皆様方は「彦根城は初めて」とのことでしたが、当然徳川幕府を守る立場ですから、敵を迎え撃つ城山設計・縄張り・水堀と空堀など、観光としてではない築城当時の構えを重点に説明いたしました。天秤櫓下の石垣は越前衆 結城秀康家中の普請と説明しましたが、2代将軍秀忠の兄に当る方ですので感慨深く見て下さいました。秀吉の養子になっていなかったら、この人が2代将軍になっていたかも知れない。歴史に「もしも」は禁句と言いますが、私はすぐに余計なことを考えます。
また廊下橋の上から一望の佐和山を説明する時には、今も石田三成は市民に尊敬され、9月に5層の天守を建て数日後に落城させるというイベントを紹介しますと、皆さま微笑まれました。天守では特に力強い曲がり棟木の役目に感心されたのか、翌日徳川氏はご講演の中で支えるという重要な役目を棟木に例えて、含蓄のある話をされました。
徳川四天王で現在自藩領に住んで居られるのは井伊家と酒井家(庄内藩 鶴岡市)だけで、後の方は東京在住で当然城はなく、「彦根さんはよろしいな」とのご感想でした。そしてこういう案内をされるとよく分かる、これからも頑張って下さいと激励して下さいました。
私たちボランティアガイド60人余りも、この250日が正に正念場と思って、皆さまに印象深いガイドをしたいと学習しております。赤い制服姿でお待ちしておりますが、見かけられたら、どうぞお声をかけてください。彦根の目に見えないお土産を、きっと沢山持って帰られますように、勤めさせていただきます。








