交流研修会「五個荘の町並とひな飾り」見学記

近年観光ボランティア組織が全国的となり、滋賀県でも約38団体600名の人達が活動されております。その方達とは年2回交流研修会という名目で集っておりますが、この程第21回目が東近江市で開催されました。
午前中は主催者である東近江市の活動発表や末永教授による基調講演、午後は7つのコースに分かれての現地研修でした。
私は見学したい所がたくさんあっていつも迷うのですが、今回は「五個荘ひな人形巡りコース」を選びました。由緒ある古い町並で私は以前何回か見学しておりましたが、当地のガイドがどのように案内して下さるかを学びたいと思ったからでした。
聖徳太子に由来する「金堂」という町は、錦鯉の泳ぐ水路をめぐらせ舟板塀が続く、落ち着いた屋敷町でした。近江商人が各地に出て商いをする拠点として、本社のような役割を留守家族が担ったとのガイドの説明に、江戸時代の商家女性の重要な役割を想像しました。
この町並は「重要伝統的建物群保存地域」に指定されておりますので、建物を修理する場合の条件も有るとのこと。観光客が常時通るようになるとプライバシーがなくなるため、この指定には反対意見も多かったが、理解を求めて一軒一軒歩いたとのこと。町並保存会が出来て皆でこの景観を守っていること等を、ガイドは熱く語られた。やはり一朝一夕に出来た町ではないと、納得したことでした。
見学したどの邸も庭、蔵、使用木材に贅を尽し、部屋には有織ひな、つりひな、現代作家の創作ひな、小幡人形等が華やかに飾られて、まさに春一色でした。また万一の火事の際仏壇を庭に出す裏扉や、家具を移動する時の柱や天井板の工夫を、ガイドは面白く実演されました。
この風情ある町並を残した先祖の経済力と「三方よし」という奉仕の精神に畏敬の念を覚えると共に、残念ながら「近江商人の歩いたあとは草も生えない」とも語られる意味を考えつつ、梅の香漂う町を楽しく案内していただきました。








