ようこそ彦根へ(4)
<切通し>
岡崎のボランティアガイドの方々を彦根城及び足軽屋敷にご案内していた時、「次は皆様を私が佐和山にご案内します。」とお話しました。「彦根を語る時に、避けて通れないのが佐和山城跡です。交通の要所でもあり、石田三成、織田信長のお話もあります。」と大きくPRしたものだから、「わかりました。秋から冬にかけて来ます。」と具体化された。
それから、あわてたのは私の方でした。佐和山のハイキングコース以外のお宝を探そうとガイド仲間と目をつけたのが、土塁が残っている「太鼓丸」及びその近くの「切通し」でした。「太鼓丸」には何度か行ったことがあったが、「太鼓丸」から切通し側へお客様と一緒に歩けるのか? コースは地図を見ても書いてありません。そこで、仲間と弁当持参で、現地に出かけました。

すると、見事な史跡が次から次へと出てきました。
(1)まず「太鼓丸」を降りると、傾斜部の所に古い瓦が散乱していた。この瓦は、佐和山城を400年前に破城する時に、運搬途中に落としたものだろう。(この傾斜部には、建物の跡地がありません。)
(2)そして、切通しの上に出ます。ここは足元注意です。20m以上切れた崖となっていますが、見事な景色です。足元の所と向かい側の山を等高地図で調べましたら、160mの所がスパッと切り離されていました。
(3)更に降りたら、竹薮の中に石柱があった。嘉永7年の八幡宮常夜灯の銘が刻まれた1.3mの高さの石柱です。八幡宮は井伊神社の旧名ですので、昔の人々はこの火を頼りに、この峠(切通し)を越えたのでしょう。
(4)「古道」:石柱を下りると彦根側の古道へ出る。今は使われていないので、竹が道をおおっていますが、立派な古道であるのがわかる。そして、鳥居本側へ戻ると、切通しの狭い通路の下に出る。ここから見上げると、切り立った崖に驚きを感じる。また、もう少し鳥居本側へ歩いて後ろを眺めると、これは本当の古道を感じます。いかにも、この先の曲がり角から山賊が出そうな所です。この道を殿様が駕籠で通ったのだろう。そして、唯今、切通しを通過したとの信号(旗)を出して、彦根城の着見台に知らせた………であろうと思われる景観が残っている。
(5)「旧史跡」:切通しの所には、姫袋の千代神社があり、また法華丸の所には、古橋の末寺とか言われるお寺がありました。今は花しょうぶ通りにあるお寺(妙源寺)です。
これで岡崎の方々にお宝コースをご案内できる。
秋の終わりに、17名の岡崎のガイドさんが見えました。「今回特別に皆様のために新しいコースを開発しました」とご案内しましたが、「本当にこのお宝を楽しんで頂けたのか?」と反応を確かめましたら、帰りに彦根駅前でお客様が私に「コーヒーをサービスするよ!」とのこと。楽しいハイキングとお茶会を過ごしました。
その後は、足の達者なお客様とか彦根の方々には、切通しも佐和山城跡の一部ですよと、ご案内をしています。皆様もいかがですか。







