一期一会
大老伊井直弼は、文武両道に優れた方でした。茶道においても、その一期一会の精神は良く知られているところです。私もお客様をご案内する時は、その出会いを大切にしたガイドを心がけています。
昨年四月のことでした。東京からお見えになり、ご城下巡回バスに乗られた方から、お手紙を頂戴いたしました。たまたま車中の案内のなかで、井伊直政は関が原の戦いの後、群馬県高崎から徳川家康の命により彦根に転封されたことをお話しました。お客様は西国三十三箇所巡りを旅の一つの目的にしており、近江の国三十番宝厳寺、三十一番長命寺、三十二番観音聖寺をお参りしたそうです。井伊家が高崎から移ってきたと言う話から、坂東三十三箇所巡りの折、箕輪城址と言う場所を通り、何故こんな場所に城を作ったのか?と疑問に思ったことを思い出し、かって井伊家の居城であったことを確認されたとのことでした。
また、奥様が山梨のご出身で、在京の武田一族の集まりがあるそうです。武田の家臣の一部が井伊家に召抱えられ、赤備えの伝統が引き継がれていることに感銘をうけたようです。
たった35分間のご城下巡回バスでの出会いですが、お手紙をいただき、ボランティアガイドとしてうれしく励みになりました。これからも一期一会を大切にガイドして行きますので、是非彦根にお立ち寄り下さい。お待ちしています。








