まじない

夢京橋キャッスルロードから彦根城へ向かう途中、中濠に架かる京橋を渡ったところの石垣には「歯の痛みを治す」力があると聞きました。

石垣ロング

どうすれば、歯痛が治るのでしょうか。石垣にお祈りをすればいいのでしょうか。
ボクが聞いた情報では、「石垣の石と石のはざまに釘や鎹(かすがい)、木の杭などをさし込めばいい」そうです。
近寄って石垣を見ると、錆びているものがほとんどですが、中には真新しいものもありました。

刺し込めれた釘1

刺し込めれた釘2

「いつ頃からあるのか判りませんが、明治初年生まれの人が、あそこの石垣は歯の痛みを取ってくれると言っておいでになったのは知っています。私が、子供の頃は悪戯であそこの釘を抜いたりして遊んでいました。釘を抜くと歯が痛くなると言われてましたから、抜く時はドキドキしたものです。」
夢京橋で駄菓子屋を営む方の話です。この石垣、特別な呼び名はありません。
「夏の間は忘れていて、9月の終わり頃から深秋にかけて、石垣の前に曼珠沙華が咲く頃、ふと石垣を見て釘を抜いて遊ぶんです。土の道でしたから、釘さしという遊びをよくやりました。」
ちなみに、元々は石垣が崩れるのを防ぐために石と石の間に小さな石や、木の板を差し込んだのが始まりではないかということです。

「歯の痛みを治す」というのは、後の言い伝え……?
まず、「石垣が崩れるのを防ぐための釘や鎹(かすがい)を抜かれては困る」ので「釘を抜くと歯が痛くなる」という言い伝えがうまれます。
次に、「抜くと痛くなる」→「差し込む(打ち込む)と痛くなくなる」と考えたのではないでしょうか……。
時代を経て言い伝えが変化した?

ところで、私事ですが、実は最近、歯医者へ行き歯を抜きましたが、まだ痛む歯があるのです。「歯痛を治して下さい」と釘を差し込みました。
ボクの歯の痛みは少し和らぎました(ボクはまじないを信じます)。

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