ポシェット付き甲冑

こんにちは。tsukamotoです。
この日は、前日の雨上がりで一段と緑が生き生きしていてる感じでした。

ところで、みなさん、「ポシェット付き甲冑」ってご存知ですか?
えっ!?
と思われた方も多いのではないでしょうか。僕もそのようなことはつゆ知らず…

先日入手した情報によると、「彦根城博物館にはポシェット付き甲冑というものが展示していました」ということでした。
いろいろな博物館で展示してある甲冑を見た事はありますが、僕は今まで見た記憶はありません。僕の頭の中では、戦の最中などに秘密道具や兵器がジャンジャジャーンと出てくるようなポシェットが想像されました。ドラえもんがそのポケットでのび太を救うみたく…。ん?四次元ポケットはポシェットではないですかね…。いろいろと考えているだけでは分かりません。
そこで、彦根城博物館を訪ねてみました。

さっそく、彦根城博物館の学芸員さんに話を伺いました。


僕:「ポシェットが付いた甲冑があるとのことですが…」
学芸員さん:「はい、確かにございます。」


やはり、ポシェット付き甲冑はあったのでが、現在は展示の都合上、公開していないとのことでした。これが写真です。

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確かに胴に何か付いていますね。

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赤い矢印の先にポシェットが付いてますね。みなさん、おわかりでしょうか?

学芸員さんの話によると、ポシェットのようなものが付いている甲冑は意外と多いそうです。ポシェットの名称は「鼻紙袋」と呼びます。

ん?「鼻紙袋」!?僕が驚いているのを見ていた学芸員さんはおっしゃられました。
学芸員さん:「名前は鼻紙袋と呼ばれ、鼻紙を入れる袋とされているだけでして…」

そして、数枚の資料をいただきました。その資料には、『【鼻紙袋】当世具足の前胴下方につけられた蓋付きの袋…中省略…鼻紙を入れる袋とされるが、薬品・小物・金銭を入れるためであった…以下省略…。』とありました。

ちなみに、多くの甲冑には外からは見えない垂れ(腰に巻く甲冑の一部)の裏側に袋状に付けてあるものが多いのだそうです。これを「前袋」と呼びます。ですから、普段僕たちが博物館で見ている甲冑にも、もしかしたら、内ポシェットなる「前袋」が付いてあるものかもしれません。

「甲冑にポシェットが付いているなんて驚きのことでしょう。甲冑には鼻紙袋以外にもあっと驚く物や仕組みが備わっています。みなさんに、普段知る事のできないような点をどんどん紹介していきたいですね。」と学芸員さんはおっしゃられました。

彦根城博物館には、数点の「鼻紙袋」付き甲冑を所蔵されているそうです。来年3月21(水)から、国宝・彦根城築城400年祭特別企画「最強の軍団〜井伊の赤備え〜」が開催されます。その中で、ポシェット付き甲冑(「鼻紙袋」付き甲冑)をご覧いただくことができるかもしれませんので、どうぞ彦根城博物館に足を運んでみてはいかがでしょう。

当時「鼻紙袋」には、いったい何が入っていたのだろう。想像するのも楽しいですね。
博物館からの帰り際、僕は自分のポシェットをのぞきました。中には、小銭入れ・携帯・手帳・ガムが入っていました。
先日は彦根城博物館の皆さんありがとうございました。


上2写真:出典『井伊の赤備え--彦根藩の甲冑--』編集・発行彦根城博物館

資料:出典『図録 日本の甲冑武具辞典』著者 笹間良彦

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